ユーザーエージェントの偽装とは？スマホサイトを PC で見る方法

2013/11/22
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スマートフォンでポイントサイトを見ると、スマートフォン版ポイントサイトに繋がることがあります。

アドレスは同じだというのに、PC 版サイトとは違うものが表示されます。どうしてでしょうか？　これは、利用者がどの媒体でアクセスしているのかをサーバ側が把握し、その情報に応じたレスポンスを返しているからです。媒体が PC なら PC に、スマホならスマホに適した表示になるよう振分けられます。

ユーザーエージェントとは？

そのような情報を利用する際に用いられるのが「ユーザーエージェント (User agent、略して UA)」です。身近な例を挙げると、普段私たちがウェブサイトを見る時に使用しているブラウザが UA です。他にも、検索エンジンの登録データを収集するロボットなどが代表的な UA でしょう。

どの媒体でアクセスしているのかをサーバ側が把握できるのは、UA が自らの識別名をユーザーエージェント文字列として申告しているためです。ブラウザを UA と言うよりもこの識別名・文字列の方を UA と呼び慣らわしていることの方が多いかもしれません。以下この記事でも UA を識別名・文字列の意味で使うことにします。

ユーザーエージェントの偽装

さて、UA はこちらからの自己申告です。そのため、虚偽の申告をすればサーバ側はその虚偽の申告に合わせたレスポンスを返してきます。例えば Firefox を使っていて Internet Explorer の UA を申告するとします。結果、Internet Explorer で普通にアクセスした場合と同じ応答が返ります。このように別の UA の申告をすることを、「ユーザーエージェントを偽装する」と言います。

スマートフォンのブラウザも例に漏れず、UA 文字列を使用しています。サーバ側はその送られた情報で識別し、スマホサイトへユーザーを誘導するなどの振る舞いをしています。したがって、PC でブラウザの UA をスマホのものに偽装すれば、スマホサイトを PC 上から覗き見ることが可能になるのです。

UA 偽装方法

一部のブラウザには UA を設定できる機能が実装されています。Firefox では専用のアドオンをインストールすることで細かく編集でき、簡単な操作で切り替えることができるのでとても便利です。Chrome は標準でかなり詳細な設定をすることが可能になっています。以下、両ブラウザでの設定方法を紹介します。

Mozilla Firefox

「User Agent Switcher」というシンプルなアドオンが使いやすくてオススメです。ツールメニューやアドオンバーから UA をスイッチできます。使用頻度の高い UA は上掲画像の Nexus S Android(2.3.2) と iOS4 のように一番上の階層に出しておくのが良いでしょう。適用中はアイコンが水色に光ります。